第7期 叡王 藤井 聡太 挑戦者 菅井 竜也 第8期 叡王戦 五番勝負
  • 叡王防衛
  • 第2局勝利
  • 第1局勝利
  • 第3局勝利
  • 第4局勝利

叡王戦振り返り

五番勝負第1局の立会人を務めた島朗九段に
第8期叡王戦を、振り返っていただきました。

島 朗 九段
しま あきら 九段
1963年東京都生まれ。高柳敏夫名誉九段門下。1980年四段(プロ入り)。1985年第12回新人賞・最多勝利賞受賞。1988年度第1期「竜王戦」で米長邦雄九段を4-0で破り、初代竜王に輝く。2018年には通算800勝達成、史上21人目の将棋栄誉敢闘賞を受賞。著書に「島ノート」などがある。
  • 第8期はどんな叡王戦になりましたか?
    本戦は今回も当然ながら精鋭メンバー揃い、挑戦者を決める戦いは菅井八段と永瀬王座という昔から切磋琢磨してきた同世代のトップ棋士同士の争いとなりました。お二人の対局は、毎回長手数のねじり合いという期待を常に裏切りません。今回も必然接戦となり、結果は菅井八段が制しました。菅井八段の久しぶりのタイトル戦出場への熱望が、勝負場面でわずかな上乗せに働いたのかも知れません。
  • 五番勝負はどんな戦いでしたか?
    藤井叡王にとっては、タイトル戦で初めてといってよい振り飛車党の相手。事前の対策や、対局が始まってからの進行ペースに関しても、すべてが違ってきます。菅井八段は藤井叡王がどんな難敵であっても、その事実に関係なく、自分が勝ちきるという強い思いを信じて疑わない決意に、何より魅力があります。

    藤井叡王の戦いぶりが注目されましたが、第1局は中盤のリードを守り切る、普段通りの丁寧な内容に終始し、安定感を感じさせました。藤井叡王に先勝されると、現在はそれだけで勝ちモードの雰囲気を醸し出す空気が圧倒的な戦績から生まれますが、菅井八段の闘志と胆力が本領発揮されたのは、ここからだったと思います。

    続く第2局、叡王の序盤の齟齬を的確に捉えた挑戦者は、そのまま序盤のリードを保持拡大、勝ち方もほぼ完璧な一戦でした。藤井叡王がこのような内容で敗れるのはきわめて珍しく、菅井八段は今期の戦い方を三間飛車・穴熊戦で徹底する戦略に決めたと思われます。1勝1敗の互角のスコアですが、内容的にはむしろ挑戦者が押している感もあり、藤井叡王も容易でない気が自分もしていました。

    第3局、前局の余韻をそのまま持ち込んだような挑戦者の迫力が前面に出て、中盤の終わりには挑戦者が追い込んだ局面もありました。菅井八段も、相手が藤井叡王でなかったら、そのまま心を揺れずに押し切ったように思います。
    無心で最善の粘りを探す藤井叡王に、リードしているはずの菅井八段の側にも焦りが生まれたで
    しょう。最大の強敵とタイトル戦の重みが、決定打を許さず、予断を許さない応酬が続く、見事な終盤が展開されました。結果的に叡王の辛勝となりましたが、揺れ動くソフトの評価値すら添え物のようにしか映らない、人間の重い勝負でした。

    第4局は最初が序盤での千日手、続く指し直しが穴熊特有の終盤での金銀打ち替え千日手と、想像を絶する再三の激闘となりました。チャンスはどちらにもあったと言えますが、負けられない勝負というのはこういうものなのでしょう。二度目の指し直しは、藤井叡王の終盤のきれいな決め手で、長かった一日に決着がつきました。通計シリーズ6局目のことでした。

    藤井叡王にとって、これまでのタイトル戦でもあったかどうかの、苦しく長い日々だったように思います。そして、この厳しい時間は後日七冠に輝くことになる、名人戦にも生かされた気がします。結果は残念でしたが、鮮烈なスタイルで戦い続けた菅井八段、敗れてなお強しという印象を残した五番勝負でした。
  • 不二家主催のタイトル戦として期待することはありますか?
    現在のタイトル戦を語る上で、欠かせない話題が対局中の食べ物。その中でも不二家さま主催の叡王戦は、見る側にとってこれ以上ない最高の対局と、極上のおやつを共に楽しめる何ものにも代え難い、花の舞台です。
    予選段階から、おやつ箱を手元に対局できること自体、現代の棋士は幸せ者です。今年も神田明神で立ち会いを務めさせて頂きまして、佐藤康光前会長と、対局者の注文のお品を有り難く賞味に預かりました。藤井叡王にしてもこれを口にできる時間は、長い一日の中で唯一、心のビタミンなんだろうなと、思いをはせました。いま以上、何を期待するのだろうというのが私の本音です。
    また今期第4局、対局地となった岩手・宮古市の浄土ヶ浜は東日本大震災から十二年と少したった時期に開催されました。被災された地元の皆さま、解説者の小山怜央四段にとっても、万感の思いだったことでしょう。そのとき、彼がプロ棋士として郷土を訪れる日がくることを、当時どう予見できたでしょうか。人が生きていくって、すごいことだなと思います。
    私がその後、三陸に指導で伺ったとき、将棋を指しながら不二家さんの差し入れお菓子で、笑顔で考える子どもたちの姿を何度も見てきました。
    最高の対局を、最高の地で開催頂いて、本当にありがとうございました。
  • 叡王戦はこれからどんなタイトル戦となっていくでしょうか?
    名人戦と同様、春の空気の中で争われる叡王戦は、希望の季節に争われる厳しさの中にも、華やかさを伴っていると感じます。見届け人制度など、ファンに距離の近いタイトル戦として認識されているのはもちろん、不二家さまはじめ、多くの協賛各社の皆様のおかげで年々盛り上がっております。
    勝負の世界は現在がすべて。まず、無敵状態の藤井叡王をいつ誰が倒せるのか。年度でいちばん早くタイトル戦が終了する叡王戦は、その年度の将棋界を象徴する存在として、より注目を集めていくことでしょう。

五番勝負アーカイブ

第8期叡王をかけて行われた
五番勝負の観戦はこちらから

ABEMA アベマで叡王戦を観る

外部リンクに接続します。

対局おやつ

タイトル戦の10時と15時に設定される「おやつ」タイム。
五番勝負の対局で、
不二家が提供した「おやつ」を紹介します。

第1局

10時のおやつ

  • 洋菓子屋さんの抹茶の苺大福(鹿児島県産抹茶&十勝産小豆)
  • たっぷり苺のショコラタルト
  • チョコバナナタルト

15時のおやつ

  • 多良間島産黒糖と宇治抹茶のダブルミルクレープ
  • 洋菓子屋さんの抹茶の苺大福(鹿児島県産抹茶&十勝産小豆)

第2局

10時のおやつ

  • ショートケーキの宝石箱(国産とちおとめ×鹿児島県産抹茶)
  • コロコロうさちゃん
  • チョコバナナタルト

15時のおやつ

  • 多良間島産黒糖と宇治抹茶のダブルミルクレープ
  • チョコバナナタルト

第3局

10時のおやつ

  • 生ミルキー(プレーン)
  • カントリーマアムチョコまみれケーキ

国産フルーツのプリンショートケーキ

  • 多良間島産黒糖と宇治抹茶のダブルミルクレープ
  • ペコパフ(静岡県産クラウンメロン)

第4局

10時のおやつ

  • ハイカカオタルト
  • 不二家厳選あんみつ(国産天草寒天使用)

国産フルーツのプリンショートケーキ

  • 不二家厳選あんみつ(国産天草寒天使用
  • 宇治抹茶のバウムクーヘン

叡王戦 お菓子BOX

叡王戦限定で提供される
「ペコちゃんお菓子BOX」の中身を公開。
勝負の一手を後押しするお菓子にも注目です!

叡王戦 お菓子BOX

叡王戦 五番勝負 お菓子BOXの中身

  • カントリーマアム チョコまみれ

    カントリーマアム
    チョコまみれ

  • カントリーマアム じわるバター

    カントリーマアム
    じわるバター

  • ホームパイ チョコだらけ

    ホームパイ
    チョコだらけ

ペコちゃんの将棋クイズ そこで棋士は考えた

将棋のタイトル戦「叡王戦」で指された
スゴい一手を、やさしいクイズに。
将棋の知識がなくても、ちょっと
だけ棋士の気持ちになれるかも!

Q1

Q1 平成29年12月23日 第3期叡王戦本戦 深浦康市九段VS藤井聡太四段戦 デビューから29連勝を果たした藤井四段は、叡王戦の四段予選を突破。本戦1回戦の相手は、A級棋士の深浦康市九段。図は深浦九段が△2六同角と歩を取った局面。持ち時間を既に使い切り、次の一手を60秒以内で考えなければならない状況の中、若き藤井四段が指した手とは?

ヒントはこちら!元に戻す!

  • A 持ち駒を増やす手として王手金取り(▲2六飛→▲2三角)を目指した
  • B 突如、玉と反対方向の歩を突いた(▲8四歩)
  • C 数の攻めを目指して銀を打ち込んだ(▲5三銀打)
  • D 意表をついて、歩で王手をした(▲3二歩成)

正解は…B 突如、玉と反対方向の歩を突いた(▲8四歩)

藤井四段の才能を示した「視野の広い手」 直感では王手金取り(▲2六飛△同銀▲2三角)を指したいところだが、この場面で藤井は玉と反対方向の歩を突いた(▲8四歩)。それは8二の地点を埋め、玉の退路を断ちにいった手。(もし▲8四歩を△同歩と取れば▲8二歩と指し、△同飛と指してくれればその地点が埋まって即詰みになる仕掛け)
一方、冒頭の王手金取りを選択して盤面を進めていくと玉に逃げられて詰まない(△5一玉▲3四角成とした後、△3六飛とされて、以下▲5二馬と王手をしても△7一玉~△8二玉と逃げられる)。いわば、深浦が誘い出した巧妙なおとりに食いつくような手だった。秒読みの状況でこの手を指した藤井の盤面を常に広く見ている眼に驚く。
ただ、さすがはA級棋士である深浦九段は藤井のこの手にしっかり対応。この後も難しい局面での攻防が続き、最後は深浦九段の粘りに藤井は屈する。藤井は惜敗したものの、この敗戦後、また連勝を積み上げて棋士として朝日杯初優勝をし、藤井四段から五段、六段へそして七段と一年で昇段をしていく。負けを次の結果に結びつける藤井将棋。叡王への原点の対局となった。 ※段位・タイトル等は対局時の記載としています

Q2

Q2 平成30年9月17日 第4期叡王戦段位別予選 小林裕士七段VS藤井聡太七段戦 前期の叡王戦に四段として出場していた藤井は、わずか1年後の第4期叡王戦段位別予選では、なんと七段予選に登場する。この対局は終始藤井に不利な局面が続く。両者1時間の持ち時間を使い切り、誰が見ても藤井玉の危ない局面が続く。小林七段が△7五飛と角をとって藤井玉に詰めろ(※)をかけ、いよいよ藤井が追い込まれた局面。時間切迫の中、藤井が指した手とは?※「詰めろ」・・・次に何もしなければ詰ませられる状態にあること

ヒントはこちら!元に戻す!

  • A 守りを固めるでもなく、玉を上に逃げた(▲5七玉)
  • B 詰まされる前に、銀を打って王手した(▲1四銀)
  • C 苦し紛れに歩で王手した(▲2四歩)
  • D 持ち駒の銀を使って玉を守った(▲6七銀)

正解は…A 守りを固めるでもなく、玉を上に逃げた(▲5七玉)

逃げただけに見えた手は、
一気に局面を打開する一手だった。
藤井は▲5七玉と上に逃げた。優勢の小林は秒読みの中、飛車を成って(△7八飛成)、詰めろを続けた。しかし、その次に藤井が繰り出した一手は、飛車を成捨て、王手をかける驚きの一手(▲1三飛成)だった。小林はその飛車を歩でとる(△1三同歩)が、藤井は桂馬を打って王手をかけ(▲1五桂)即詰みに討ち取った。(※)不利な局面でも諦めずに粘り強く指し手を続けていく藤井将棋。藤井はこの第4期叡王戦は段位別予選で木下七段、この対局の小林(裕)七段、千葉七段に勝利し、本戦トーナメントに進出するが1回戦で斎藤慎太郎王座に敗れた。 (※)以下、△1四玉▲2六桂△2四玉▲2五歩△同玉▲1六銀△3六玉▲3七銀打とし5七の玉が4七の地点に利いているので即詰みとなる。
※段位・タイトル等は対局時の記載としています

Q3

Q3 令和3年8月9日 第6期叡王戦五番勝負第3局豊島将之叡王VS藤井聡太王位・棋聖戦 第6期叡王戦五番勝負では第1局で挑戦者の藤井が勝利、第2局は豊島が勝利。1勝1敗で迎えた第3局、藤井優勢で豊島玉を攻め立てる中、藤井の最終盤の一手とは?

ヒントはこちら!元に戻す!

  • A 直接王手した(▲3三銀)
  • B 終盤は【玉の側の金を攻めよ】のセオリーに忠実な手を指した(▲2五銀)
  • C 玉の端を攻める手を指した(▲1五歩)
  • D 攻め手ではない歩(▲9九歩)を指した

正解は…D 攻め手ではない歩(▲9九歩)を指した

逆転の芽を摘んだ落ちつき払った一手藤井優勢で豊島を攻め立てる中、藤井は自陣の端っこ、豊島の馬の目の前に歩を打った(▲9九歩)。念には念を入れた一手に、控え室の棋士は「これは辛い勝ち方だ」と感嘆の声を上げた。その歩は何も守られておらず、ただただ豊島の馬にとらせるためだけの一手。歩をとらせることで馬をズラし、万が一にでも致命的な駒をとられて逆転をされないための念には念を入れた手に、仕方なく豊島は応じる。その後、3手進んで豊島が投了。相手の脅威を遠ざけ、逆転の芽を摘んでおき、あとはゆっくり追い詰めようという渋い一手で、藤井は三冠まであと1勝と迫った。 ※段位・タイトル等は対局時の記載としています

Q4

Q4 令和2年12月3日、第6期叡王戦段位別予選八段戦は、藤井聡太王位・棋聖VS杉本昌隆八段戦となり、藤井がタイトル保持者となって初めての師弟戦が実現した。その時のエピソードとは?

  • A 午前中お互いが勝利しての午後の対局だったので師匠の杉本八段が藤井二冠のお昼ご飯をご馳走した。
  • B 二人とも午後の対局までお互い眼を合わせないように気を遣っていた。
  • C 藤井二冠がタイトル保持者となって初めての対局であったので、早めに上座の位置に座って師匠の杉本八段を待っていた。
  • D 上座につくべき藤井二冠が気を遣わないよう、師匠の杉本八段が下座に荷物を置いておいた。

正解は…D 上座につくべき藤井二冠が気を遣わないよう、師匠の杉本八段が下座に荷物を置いておいた。

師匠の気遣いと、師匠への敬意。席次の規定は、二冠である藤井が上座であるものの、もしかすると藤井が師匠に気を遣って下座に着くかもしれないと考えた杉本八段。その日は30分以上も前から対局室に入った杉本は、自分の荷物をしっかりと下座に置き、上座をあけておいた。実際、その後、藤井は下座側から入室。だが、下座にしっかりと置かれた杉本の荷物を見て諦めたようで、上座に着いた。二人が席に着いた際、藤井二冠が「こちらで失礼をします」と深々と頭をさげた。杉本と藤井の師弟関係を顕す良い光景であった。 ※段位・タイトル等は対局時の記載としています

Q5

Q5 2020年9月21日 第5期叡王戦七番勝負第9局 永瀬拓矢叡王VS豊島将之竜王 3勝3敗2持将棋(1千日手)で七番勝負が第9局へともつれこんだ、史上まれに見る激闘となった。まさに死闘のシリーズが終了する最終手、豊島叡王誕生の一手とは?

ヒントはこちら!元に戻す!

  • A 持ち駒の桂馬で王手をした(▲4五桂)
  • B 持ち駒の桂馬で玉の逃げ道を限定した(▲5六桂)
  • C 持ち駒の金で王手をした(▲2三金)
  • D 盤面の歩で桂馬をとった(▲7六歩)

正解は…A 持ち駒の桂馬(▲4五桂)で王手をした

タイトル史上最多手数1418手を
記録した最後の一手
豊島は駒台から桂馬を打ち、王手をした(▲4五桂)。これに対して、玉が逃げる手はどれも金を打てば詰みなので、この時点で永瀬の投了となった。(△同馬と取るしかないが、それは8一の馬が利いているので▲同馬と取られて先手玉は詰まない)
タイトル史上総手数を更新し、何と1418手の激闘は終わった。A1技術が注目される将棋界であるが、二人の生の人間が繰り出す手の応酬を多くの人が堪能したシリーズとして記憶に残り続ける対局となった。 ※段位・タイトル等は対局時の記載としています

Q6

Q6 2021年4月22日 第6期叡王戦段位別予選九段戦羽生善治九段VS森内俊之九段戦 第6期叡王戦段位別予選九段戦は、数多くのタイトル戦で相対してきた2人の久々の黄金カードが実現。互いに矢倉の陣形から玉を固めるかと思われたが、羽生が駒台から銀を打ち(▲8六銀)、厚みを築いた。そこから2手進んで(△6五桂▲5六銀)、羽生が銀を上げた場面、森内九段が指した手とは?

ヒントはこちら!元に戻す!

  • A 桂馬を守るため、歩を突いた(△6四歩)
  • B 羽生の手に呼応するように、同じような銀打ちをした(△6四銀)
  • C 羽生の手には乗らず、守りを固めに入ることを選択した(△3一玉)
  • D 玉の側の金が離れているので自陣を引き締めた(△5一金)

正解は…B 羽生の手に呼応するように、同じような銀打ちをした(△6四銀)

オールドファンも注目、往年の名カードが実現。 遡れば二人が小学生時代から盤を挟んで対峙し、138戦目となるこの対局に、多くのオールドファンが注目した。この場面、羽生の▲8六銀に呼応するかのように、森内も△6四銀と打ち返した。当時の記事でこの銀の打ち返しに「う~ん、いやぁ」と羽生が髪をかき上げて考慮を続けたと記されている。この仕草は羽生がよくタイトル戦でも見せる仕草だが、とても楽しそうに映る。将棋の対局は二人で築いていくもの。一人だけが良い手を続けていても相手がそれに対応していかなくては良い棋譜は生まれない。二人の阿吽の呼吸が、良いメロディーを奏でるように羽生と森内のベテランの音色が聞こえてきそうな局面である。叡王戦、特に九段戦、八段戦にオールドファンが注目するのは、ベテランならではの棋風がぶつかり合う音色(棋譜)が聞こえてくるからかもしれない。普段はなかなか見られない往年の名カードが実現するのも、段位別予選がある叡王戦ならではのおもしろさだ。 ※段位・タイトル等は対局時の記載としています

歴代叡王

  • 第6・7期叡王藤井聡太
    杉本昌隆八段門下。史上最年少(14歳2か月)で
    四段昇段を果たした。
    その後も、昇段、タイトル獲得、
    タイトル防衛などで最年少記録を次々と更新。
    第6期叡王戦で豊島将之叡王(当時)を破り、
    タイトルを獲得。
  • 第5期叡王豊島将之
    桐山清澄 九段 門下。史上初めての平成生まれの棋士。
    2019年、第77期名人戦、第32期竜王戦を制し、
    令和初の竜王名人となる。
    第5期叡王戦で永瀬拓矢叡王(当時)との
    第9局にもつれる歴史的な死闘を繰り広げた末、
    タイトルを獲得。
  • 第4期叡王永瀬拓矢
    安恵照剛 八段 門下。2009年、四段へ昇段。
    第87期棋聖戦、第43期棋王戦で
    タイトル戦へ進出するもタイトル獲得ならず。
    第4期叡王戦で高見泰地叡王(当時)との
    七番勝負を制し、
    初のタイトル獲得となった。
  • 第3期叡王髙見泰地
    石田和雄 九段 門下。2011年、四段へ昇段。
    2018年1月に六段昇段。
    第3期叡王戦で自身初のタイトル戦進出。
    金井恒太六段との決勝七番勝負を制し、
    新たにタイトルとなった叡王位を獲得。
  • 第2期叡王佐藤天彦
    第74期名人戦(2016年5月)で
    羽生善治三冠から名人位を奪取。
    2017年4月1日・5月20日に行われた
    最後の電王戦である第2期電王戦二番勝負では
    初のタイトル保持者として出場するも
    電王PONANZAに敗北を喫する。
  • 第1期叡王山崎隆之
    2015年12月13日に京都国立博物館で⾏われた
    第1期叡王戦決勝三番勝負第2局にて、
    126手で山崎隆之八段が郷田真隆九段に勝利し
    初代“叡王”の称号を獲得。
    第1期電王戦二番勝負に出場するも
    電王PONANZAに惜しくも2連敗を喫する。

※棋譜や対局運営等については、将棋連盟にお問い合わせ下さい。

TOP