ファミリーマークについて
ファミリーマークとは
戦後、不二家洋菓子店や不二家レストランの店舗数が急増し、「ミルキー」などのヒット商品により会社が発展してくると、全国どこでも一目見て不二家とわかるような特徴的なマークが必要になりました。
そこで1961年(昭和36年)に誕生したのが、アルファベットの「F」に楕円と花びらを組み合わせた、不二家の企業マーク「ファミリーマーク(Fマーク)」です。
ファミリーマークのデザイン
デザインを担当したのは、フランス生まれでアメリカを中心に活躍し、20世紀を代表する産業デザイナーであるレイモンド・ローウィ氏です。
ローウィ氏は「口紅から機関車まで」というキャッチフレーズに表されるように、日用雑貨から工業機械に至るまで、様々な分野で商品のデザインを手がけました。
不二家の「ルック」チョコレートのゴシック調の「LOOK」のロゴも、ローウィ氏によるものです。
「F」 が意味するもの
不二家のファミリーマークの「F」は、「FUJIYA」のFであるとともに、「Familiar(親しみやすい)」、「Flower(花のような)」、「Fantasy(夢)」、「Fresh(新鮮なアイデアに満ちた)」、「Fancy(高級な品質)」という5つの意味も表現した幸せのイニシャルです。
「美しくシンプルなデザインは長持ちする」というローウィ氏のデザイン哲学どおり、誕生から数十年を経た現代においても、古さを感じさせないファミリーマークは、多くの不二家の製品や店舗のデザインを飾っています。