- 見た目は蒸しパンのよう
- サッパリしたサワークリームの付け合わせが人気
- クランベリー入りの甘酸っぱいザピカンカも
「ザピカンカ」
レーズンチーズケーキチーズはウクライナの食卓には欠かせない食材で、スーパーのコーナーには数えきれないほど多種多様なチーズが陳列されています。
なかでもよく食べられているのが、現地では「トヴァローク」と呼ばれているカッテージチーズです。カッテージチーズは生乳から脂肪分を抜いた脱脂乳から作られ、世界最古のチーズの一種とされています。脂肪分が少なくヘルシーなのに、栄養素は豊富に含まれているという健康的な食材です。モッツアレラチーズのような主張はなく、ほど良い酸味があり、口の中でおからのようにホロホロと崩れます。私はこれにはちみつをかけ、パンに乗せて食べるのが好みでした。
トヴァロークはピザやパンなどと一緒に食べられることが多いのですが、スイーツの材料としても使われています。
その代表格が「ザピカンカ」。ウクライナ全土で食べられている、蒸しパンのような見た目のチーズケーキです。スーパーや食堂などでも売られている身近なスイーツで、昼食後のデザートやティータイムのお供として大人気です。
食感はマシュマロのようにふわっとしていて、さっぱりとした味わい。生地に混ぜ込まれたレーズンが良いアクセントです。温かいうちなら、より一層おいしく食べられます。現地では「スメタナ」と呼ばれるサワークリームと一緒に食べられていました。
また、ウクライナ西部にある世界遺産の街リヴィウでは、ザピカンカをチョコレートでコーティングした「リヴィウスキー・シルニキ」という、ちょっと特別で上品なスイーツが楽しめます。街中のカフェで提供されていますが、市庁舎の近くにある有名カフェのものは特に絶品とされていて、大変な人気を博していました。
実はこのリヴィウスキー・シルニキ、日本のコンビニエンスストアで地域・期間限定で販売されていたこともあるそうです。みなさんも機会がありましたら、ぜひ味わってみてください。