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世界のお菓子 SWEETS OF THE WORLD

  • 路面店の甘い匂いに、思わず足を止めてしまいます 路面店の甘い匂いに、思わず足を止めてしまいます
  • 一見ビスケットのようですが、ずっしりとしています 一見ビスケットのようですが、ずっしりとしています
  • スーパーの棚にはたくさんの種類のワッフルが! スーパーの棚にはたくさんの種類のワッフルが!

オランダ王国オランダ菓子の代表格!
「ストロープワッフル」

オランダ王国

西ヨーロッパにあるオランダ王国。北と西は海に面し、東はドイツ、南はベルギーと国境を接する位置にあり、九州ほどの面積に約1,700万人が暮らしています。「低い土地」という意味を持つ「ネーデルラント(Nederlanden)」という国名の通り、全体的に海抜が低く、首都のアムステルダムも海よりも低い海抜マイナス2mです。農地が国土の約45%を占めており農産物の輸出量は世界2位、北海では漁業も盛んに行われています。最近は先端技術や研究開発にも力を注いでいるそうです。

またオランダは、鎖国時代に西洋諸国で唯一交流を持ち続けたという歴史を持つ、日本との関わりが深い国でもあります。オランダという国名から風車やチューリップ、または画家のゴッホやレンブラントなど、イメージがたくさん浮かんでくる方も多いのではないでしょうか。

そんなオランダは、お菓子の種類がとても豊富な国です。なかでも代表的なのが「ストロープワッフル」、直訳すると「シロップのワッフル」です。ストロープワッフルは、薄く焼いたワッフル生地にキャラメルやはちみつ、黒糖などのシロップをサンドしたお菓子で、1810年頃、チーズの産地としても名高いゴーダという土地で誕生しました。パン屋さんが残り物の材料で作って販売したのが始まりと言われていて、今では国中で親しまれている定番のお菓子となっています。

オランダは、「コーヒーを飲みませんか?」というフレーズが挨拶がわりになるほどコーヒーをよく飲む国なのですが、そのお供として特に頻繁に登場するのが、このストロープワッフルです。

そのまま食べてもおいしいのですが、通な食べ方を試したい方は、ストロープワッフルをコーヒーカップの上に半分フタをするように乗せてみてください。コーヒーの熱によってサンドされたキャラメルがほどよく溶け、甘みが増してより一層おいしく感じられます。また、「カリッ」から「しっとり」に変化したワッフルの食感も楽しめます。

実は初めてこの食べ方を試したとき、少し目を離していたら、ワッフルがコーヒーカップの上から消えてしまうという事件がありました。そうです。ワッフルのキャラメルが溶けてバランスが崩れ、コーヒーの中に沈んでしまったのでした……。

ストロープワッフルは味の種類が豊富な上に、スーパーはもちろん、空港のショップなどにも必ず並んでいるお土産にもぴったりなお菓子です。オランダ旅行の際は、ぜひお手に取ってみてくださいね!

(2025年5月掲載)

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