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世界のお菓子 SWEETS OF THE WORLD

  • 大皿で作ったものを、取り分けて食べます 大皿で作ったものを、取り分けて食べます
  • クリームは硬すぎず柔らかすぎずがベスト クリームは硬すぎず柔らかすぎずがベスト
  • 食後酒やコーヒーのお供にぴったり! 食後酒やコーヒーのお供にぴったり!
  • 苺の酸味とも相性抜群でした 苺の酸味とも相性抜群でした

イタリア共和国気分が上がる! イタリアスイーツの定番
「ティラミス」

イタリア共和国

南ヨーロッパの地中海に位置するイタリア。日本の5分の4ほどの面積に約5,900万人が暮らしています。国土は日本と同様に南北に長く、南部の温暖な地域と、北部のアルプス山脈付近の気温の低い地域とでは、暮らしや食事情などが大きく異なります。

今回ご紹介するのは、イタリア語で「わたしを引っ張り上げて!(私を元気づけて!)」という意味を持つ、北イタリア発祥のスイーツ、「ティラミス」です。もはやパスタやピザ同様に「誰もが1度は食べたことがあるのでは?」というくらい世界中に浸透していますね。もちろんイタリアでも特に愛されている定番スイーツの1つで、2019年にはミラノで「世界最長のティラミス作り」という挑戦が行われました。完成したティラミスは長さ273.5m! 見事ギネス世界記録として登録されています。

材料として使用されるマスカルポーネは、こってりとした食感のほんのり甘いチーズです。元々は北イタリアのロンバルディア地方の特産品で、生乳の脂肪分が高くなる冬に製造されていました。そして中層でスポンジのような役割を果たすのが、北イタリア・ピエモンテの伝統菓子「フィンガービスケット」。以前に一般的なスポンジを代用して作ったことがあるのですが、水っぽくなってしまいました。そこでフィンガービスケットを使ったところ、吸水性が高く、エスプレッソに浸しても上手に仕上がりました。

マスカルポーネや生クリームなどを混ぜたクリームと、エスプレッソをたっぷり染み込ませたフィンガービスケットを交互に重ね合わせ、一番上にココアパウダーを振りかけたらティラミスの完成です。

ティラミスはどのレストランにも必ず置いてあるメニューですが、実は一般家庭でも日常的に作られています。家庭では、休日のゆったりとした午後、ランチの後のデザートとして食べることが多いようでした。材料は日本のスーパーでも簡単に手に入れることができるので、自分好みのティラミスを追求してみるのも楽しいかもしれませんね!

(2025年12月掲載)

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