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世界のお菓子 SWEETS OF THE WORLD

  • モンゴルの短い夏の風物詩です モンゴルの短い夏の風物詩です
  • 軽やかで、飲めそうなほどさっぱりした口当たり! 軽やかで、飲めそうなほどさっぱりした口当たり!
  • つい立ち寄りたくなる青空の下のスタンド つい立ち寄りたくなる青空の下のスタンド

モンゴル国ごくごく飲めるソフトクリーム!?
「スーン・ザイルマグ」

モンゴル国

モンゴルの夏は6月から8月、この国で最も愛されている季節です。陽光に恵まれたこの時期、人々はなるべく多くの時間を屋外で過ごしています。1年の半分以上を厳しい寒さの中で暮らす彼らにとって、夏は大気汚染もなく心穏やかに過ごせる特別な季節なのだそうです。

モンゴルの総人口約350万人の半数近くにあたる約170万人が首都のウランバートルで暮らしているのですが、このような都会に住む人々も夏休みを利用して地方の家族や親戚を訪ねたり、大自然の中でゆったりとした時間を過ごしたりします。また、市内にある公園も子どもから大人まで多くの人でにぎわい、思い思いにアクティビティを楽しむ姿がありました。

この時期に街角やショッピングモールなどあちらこちらで見かけるのが「スーン・ザイルマグ」のスタンド。スーン・ザイルマグは100パーセント自然素材で作られたソフトクリームで、特別なスイーツというより「夏の日常に溶け込んだおやつ」といった立ち位置です。子どもも大人もお店の前に列を作り、受け取るやいなや嬉しそうに頬張っています。

驚くほどさっぱりとした口当たりで、初めて口にしたときは、日本の濃厚な味わいのソフトクリームが大好きな私は少し物足りないように感じました。でも何口か食べ進めるうちに、牛乳本来の自然な甘みを楽しめるモンゴルらしい食べ物なのだと気付き、いつの間にか、その何度でも食べたくなるような軽やかさに魅了されていました。値段も私が訪れた2025年の7月末頃で3,000トゥグルグ(約120円)と手ごろで、散歩や買い物の途中につい手が伸びてしまいます。

今回の滞在中にたくさんの乳製品を味わいましたが、このスーン・ザイルマグが特に記憶に残っています。そして、その素朴な味を思い出すとき、モンゴルの短い夏の突き抜けるような青い空やどこまでも続く草原の光景が一緒によみがえってきます。どうやら旅先の味は、その場所や過ごした時間とつながっているみたいです。

(2026年10月掲載)

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