職場環境の整備

不二家では、「安全で安心して健康に働ける職場環境整備」及び「多様な従業員が能力を最大限発揮できる社内環境整備」を推進しています。具体的には「多様な人材の活躍」「ワークライフコントロール」「安全・安心な職場」「こころと身体の健康」の実現を目指しています。また、達成状況を確認するための目標を設定し、5つの視点に沿った取り組みを進めています。

不二家 環境整備方針
  1. 1「不二家 労働安全衛生方針」を踏まえ、安全・安心が確保された職場環境を整備します。
  2. 2従業員が個々の能力を最大限発揮するために、「心理的安全性」を高め、「多様性」を尊重する風土を醸成します。
  3. 3従業員を代表する労働組合と健全かつ良好な関係を構築し、相互理解と諸問題解決に向けて協議します。

(制定 2023年12月)

不二家 社内環境整備方針概略図

安全で安心して健康に働ける職場環境整備

「お客様に安全な商品をお届けするためには、従業員の安全と健康に配慮し、全従業員が安心して働くことのできる職場環境作りが不可欠である」との経営トップの強い意志のもと、「不二家 社内環境整備方針」及び「不二家グループ 労働安全衛生方針」を策定し、取り組みを推進しています。

労働安全衛生推進体制

全国的な労働安全衛生方針の策定、安全対策の検討や各事業所の安全巡回を行う「中央労働安全衛生委員会」を本社に組織し、その下部組織として全国の各事業所に「安全衛生委員会」を設置しています。安全衛生に対する取り組みを継続的に進め、労働災害ゼロを目指し、活動を強化し続けています。

安全への取り組み

工場の安全巡回の様子

事業所における日常的な取り組みとして、ヒヤリハット(気付き事項の提案)・スピークアップ(会話による情報収集)による職場内の不安全箇所の共有化とその改善を進めています。加えて、各事業所の管理職が先頭に立って安全活動に取り組んでいる様子を従業員に見せるショーアップ(見せる安全活動)にも取り組み、安全意識の向上をはかっています。また、新規設備導入時には、そこで働く従業員も参加し、リスクアセスメントを実施してリスク低減、不安全箇所の改善を進め安全な職場環境を整えています。
各工場の定期的な安全巡回は安全衛生委員に限らず、ほかの職場の従業員も参加してさまざまな視点からのチェックを行っています。また、労働安全衛生専門家の顧問と中央労働安全衛生委員が全工場、洋菓子店舗、レストラン店舗、関係会社の工場の巡回を実施しています。社外の専門家の視点で巡回を行うことにより、幅広いチェックを行い、安全水準の底上げを進めています。

ヒヤリハット件数
2023年実績 1,660件 2024年実績 2,250件
労働災害度数率
2023年実績 0.57 2024年実績 0.14

交通安全教育

交通安全教育の様子

各事業所で交通安全研修会や同乗訓練など車両事故防止に向け、取り組みを進めています。また、毎年、年末の繁忙期に向け、洋菓子事業・製菓事業の外勤者を対象に、車両事故を未然に防ぐための交通安全教育を実施しています。講習会では、交通ルール・マナーを再確認し、各自が安全に対する意識を持ち続け、実践することの重要性を再認識しています。2024年はオンラインや動画配信等も行い、対象者全員(244名)が受講しました。

こころの健康

メンタルヘルス不調の予防及び早期発見には、メンタル状況の把握・早期対処や周囲からの働きかけが有効であるとの考えから、新任管理職研修や新入社員研修にてメンタルヘルスに関する教育を実施しています。
また、毎年実施しているストレスチェックの集団分析を活用し、職場環境改善に向けたフィードバックを行っています。各職場の実態に応じた取り組みを行うことで、従業員一人ひとりがいきいきと働ける職場づくりを目指しています。

防災

訓練で社員に配られた備蓄食料品

毎年定期的に全事業所で避難訓練及び安否確認の訓練に取り組んでいます。
特に各工場では年2回、防火防災自主点検を行い、避難経路の確保、燃焼設備周辺の可燃物のチェックのほか、従業員教育の実施状況の確認、防災備品の点検などを徹底的に行っています。
また、帰宅困難者対策も行っており、大規模災害の直後では、下水道復旧まで時間を要し、トイレが使用できないことが想定されるため、帰宅困難となる従業員の健康等に配慮して、より衛生的で安全な簡易組み立て式トイレを2022年より本社及び各工場に導入し災害に備えています。
本社ビルにおいては、2024年に本社の防災備蓄食料品の入替を行い、備蓄食料品を充実させたほか、災害時を想定した備蓄食料品の配布訓練も併せて行いました。

多様な従業員が能力を最大限に発揮できる環境整備

DE&I

DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を経営上の重要戦略と位置付け、「不二家 社内環境整備方針」に基づき、さまざまな違いを持つ多様な人材が各々の持つ強みを最大限発揮できるよう取り組みを推進しています。

女性活躍

女性が組織内で活躍することで、個人の成長だけでなく、組織や社会全体の創造性とイノベーションを生み出すことができると考えており、性別に関わらず、あらゆる職場・職位で活躍している状態を目指しています。
また、仕事と生活の調和を実現できる環境作りに向け、男性の育児休業取得を推進しており、2025年度は男性育児休業取得率100%とすることを目標に掲げています。

男性育児休業取得率
2023年実績 92.9% 2024年実績 86.7%
管理職に占める女性比率
2023年実績 12.0% 2024年実績 12.4%
係長級にある者に占める女性社員比率
2023年実績 21.2% 2024年実績 23.7%

多様な人材の採用

2023年実績 4.1% 2024年実績 8.8%

キャリア採用

キャリア採用情報サイトを当社公式ホームページに新設し、キャリア採用の拡充をはかっています。採用者の持つさまざまな経験・考え・専門知識を活かし、新たなイノベーションを生み出し、組織の活性化を推進しています。

外国人雇用

特定技能制度の活用を中心に、外国人材がやりがいを持って活躍できる環境作りに取り組んでいます。具体的には、各種方針、教育資料、手順書などの多言語化を実施しています。

2022年から2024年までの法定雇用率と障がい者雇用率実績を示したグラフ

障がい者雇用

障がい者の雇用促進に取り組んでおり、法定雇用率を上回る雇用率を維持しています。障がいのある従業員が適性に応じた仕事を行い、自身の持つ能力を最大限発揮できる職場環境を目指しています。

柔軟な働き方・両立支援

環境変化への対応、多様な価値観の受容ができる人材の育成を進めており、その実現のために全ての従業員がさまざまな制約にとらわれず、個性や強みを最大限発揮しながら、自己実現をするための環境整備を進めています。

柔軟な働き方の実現

仕事の生産性・効率性の向上、従業員のプライオリティに合わせたワークスタイルやライフスタイルの実現に向け、柔軟な働き方を可能とする下記の制度を導入しています。

2023年実績 65.6% 2024年実績 63.2%

有給休暇の取得促進

余暇や自己研鑽に充てる時間の創出のために有給休暇の取得を促進しています。また、取得しやすいよう、取得方法も1日単位だけではなく、半日単位、時間単位など柔軟性を高めています。

テレワーク制度

時間や場所を有効に活用し、生産性向上や、BCP対策を目的としてテレワーク制度を導入しています。

フリーアドレス制

本社ビルにおいて固定席を設けず、従業員が席を選んで働くことができるフリーアドレス制にしています。また、一部フロアでは集中して作業を行う席や、WEBミーティング専用席、コミュニケーションスペース、イベントスペースなど、さまざまな用途で利用できる場所を設置しています。

生活と仕事の両立支援

生活と仕事を両立し、従業員が能力を十分に発揮できる環境作りを積極的に行っています。

時差勤務

育児・介護を事由とした時差勤務制度を導入しています。子どもの送迎や介護を必要とする家族のケアに時間を割くことができ、安心して働ける環境作りに力を入れています。

短時間勤務

育児・介護を事由とした短時間勤務制度を導入しています。各人のライフスタイルに合わせ、始終業や休憩時間を個別に設定し、働くことができます。

育児・介護サポート

育児・介護のサポートとして、育児・介護目的休暇やカフェテリアプランによる保育費用や在宅介護(デイサービス、老人ホームなど)費用補助の制度を用意しています。

企業 ポイント付与→従業員 ポイントでサービス利用→各種サービス

カフェテリアプラン

福利厚生の一つで、社員一人ひとりに年間一定額の補助金(ポイント)を支給し、社員はその支給されたポイントの範囲内で用意された福利厚生メニューを選択できます。メニューは健康維持(人間ドック、スポーツジム施設利用の費用補助等)、自己啓発(資格取得受験費用、各種スクールの費用補助等)、余暇支援(レジャー施設利用料補助等)、育児・介護支援等、さまざまなメニューを取り揃えています。