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ERIKO&ペコちゃんの旅~ERIKOさん&ペコちゃんが訪れた世界の国の文化や習慣をご紹介~

このコーナーでは、ERIKOさんとペコちゃんが一緒に旅をした、世界の国々の文化や習慣をご紹介しています。

ERIKO(エリコ)さんのプロフィールはコチラ

カルムイク編 Vol.1 「ヨーロッパにある仏教国、”カルムイク共和国”」

たくさんの人が日本のことを知っていてくれて、 嬉しかったよ! “ペコより”

 カスピ海の北西部に、北海道よりやや小さい「カルムイク共和国」があります。昔からチベット仏教を信仰している「ヨーロッパの仏教国」なのですが、初めて耳にしたという方も多いかもしれませんね。

 カルムイクは、ロシアにある22の共和国の1つです。ロシアには、カルムイク共和国、トゥバ共和国、ブリヤート共和国と、3つの仏教国があるのですが、カルムイクはその中で最も仏教徒が多い国です。

カルムイク共和国の国旗

 国旗には、睡蓮(すいれん)の花が描かれています。カルムイクの人々は、夏になるとボートに乗って、水辺を埋め尽くす睡蓮を楽しみます。

 人口は30万人ほどで、日本人と同じモンゴロイド系のカルムイク人が56%、白人のロシア人が44%、少数ですが、周辺国のチェチェン人やダゲスタン人も暮らしています。
 1番多いカルムイク人は、私達と同じように蒙古斑があり、親しみを覚えるような顔立ちをしています。彼らの祖先は、西モンゴル族オイラートの遊牧民の一族。元々は中国のウイグル自治区に住んでいたのですが、民族間の争いを避けて、今のカルムイクがある土地に辿り着いたと言われています。

 カルムイクは、そう遠くない過去に、他国に滅ぼされてしまった辛い歴史を持っています。
 彼らは昔、ゲルと呼ばれる移動式の家に住みながら家畜を飼うノマド(遊牧民)生活を送っていましたが、ソ連がスターリン時代に突入すると、伝統的な暮らしは禁じられ、寺院などの宗教建築はほとんど破壊されました。さらに1943年、カルムイク人達は木造の列車に詰め込まれ、シベリアに強制移住させられてしまいました。私がお話させていただいたカルムイク人は、樺太にある日本建築の家で幼少期を過ごしたのだそうです。

 首都のエリスタを散策していると、あちらこちらに点在している寺院やストゥーパ(仏塔)、仏像などが目に入ります。
 中でも、カルムイクで1番大きな寺院「釈迦牟尼黄金僧院」は「フルル」と呼ばれ、国民の聖地のような場所になっています。この寺院にはヨーロッパ最大である9mの仏像が安置されていて、毎日多くの参拝者が訪れます。周辺にはさまざまな種類のバラが咲き乱れていて、参拝中、風に乗ってやってくるその香りにふんわりと包まれました。
 私がこの国に滞在していた6月に、この寺院で年に1度の音楽奉納が行われたのですが、最年少の3歳から大人まで、カルムイク中から集まった演奏者約300人が、カルムイクの伝統楽器を一斉に演奏する様子は、まさに圧巻でした。

チューリップ

 カルムイクに来て驚いたのは、春の草原を埋め尽くすほどのチューリップです。チューリップと言えばオランダが有名ですが、実は原産地の1つがカルムイクなのだそうです。
 それに、あまりロシアのイメージにはない、ラクダも生息していました。カルムイクはロシアの中で最も気温が高いためなのか、日常的にたくさんのラクダを見かけました。

 カルムイクの滞在は、日本人である私にとって、とても実りあるものとなりました。
 困っている時にいつでも手を差し伸べてくれるホスピタリティに溢れたカルムイクの人々が、日本に対して深い敬意を表してくれたからです。

 カルムイク人が日本に親しみを感じている理由の1つは、カルムイクの初代大統領、イリュジーノフ氏の影響です。
 彼はモスクワ国際関係大学で日本学を学んだ経歴を持ち、日本への留学経験もあるため、多くの国民が日本に憧れを抱いています。トヨタ車は人気ナンバーワンで、特にカムリという車種に乗ることがステイタスとされています。

 そしてもう1つの理由が、「サムライ」と呼ばれて親しまれていた、中川義照さんの存在です。
 幼少期を樺太で過ごし、日本のエースパイロットとして活躍した方なのですが、終戦後も日本へ帰国せずにいたところ、ソ連軍の捕虜となり、シベリアで4年もの間強制労働に従事していました。その後、中川さんはソ連に帰化をして中央アジアを転々とし、最終的に仏教国のカルムイクに定住しました。
 中川さんは、2017年にその生涯を閉じましたが、カルムイクに日本の規律や武士道の精神を伝えた人物として、尊敬される存在でした。今でも、多くのカルムイク人が中川さんのことを覚えていて、私にたくさんのエピソードを教えてくれました。

 次回も、カルムイク共和国編をご紹介します。お楽しみに。

ERIKO(エリコ)

モデル・定住旅行家

鳥取県出身。東京コレクションでモデルデビュー。高校在学中、語学留学のためイギリス、アメリカ合衆国に滞在。高校卒業後、イタリア、アルゼンチン、ロシア、インドで語学習得のための長期滞在をきっかけに、様々な土地に生きる人達の生き方や生活を体感することに興味を抱き、スペイン語留学で訪れたアルゼンチンでの生活をきっかけに、ラテンの地と日本の架け橋になるという目的を持って、2012年から1年4ヶ月をかけて中南米・カリブ25ヶ国を旅する。現在モデルと並行し、「定住旅行家」として、世界の様々地域で、現地の人々の家庭で暮らすように旅を続け、人々の生活や生き方を伝えている。NEPOEHT所属(モデル)であり、雑誌、CM、企業講演、トークイベント、国内外TV、ラジオなどメディア出演多数。著書に「暮らす旅びと」(かまくら春秋社)。また、内閣府平成28年青年国際交流事業の効果検証に関する検討会委員。観光庁「若旅★授業」講師。とっとりふるさと大使。米子市観光大使。国際協力機構JICA「なんとかしなきゃ!プロジェクト」著名人メンバーなども勤める。

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