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ERIKO&ペコちゃんの旅~ERIKOさん&ペコちゃんが訪れた世界の国の文化や習慣をご紹介~

このコーナーでは、ERIKOさんとペコちゃんが一緒に旅をした、世界の国々の文化や習慣をご紹介しています。

ERIKO(エリコ)さんのプロフィールはコチラ

パラオ編 Vol.3 「女性が主役の伝統行事!“ガアス(ベイビーシャワー)”」

「ガアスはにぎやかでとっても楽しい!まるでお祭りみたいだったよ!」 “ペコより”

 私とペコちゃんが旅しているミクロネシアのパラオは、スペインとドイツの植民地を経て、日本の委任統治となった歴史があり、時代ごとにさまざまな異国文化の影響を受けてきました。しかしその一方で、パラオ特有の伝統もしっかりと受け継いでいます。

 パラオの文化を独特のものとしている社会システムの1つが、「母系社会」です。
 母系社会とは、女性の血筋(祖母、母、娘……)を軸として個人の帰属が決められる社会のことです。女性が地位を表す称号を持ち、土地や財産を継承します。家庭内などの日常生活でも女性の立場が高いので、日本の感覚で考えると、男性と女性の立場が逆になったような、ちょっと不思議な感じがします。

 パラオの村は10の氏族(クラン)から成り立っていて、各氏族の称号保持者達が伝統的な政治を司っています。氏族のチーフを務めるのは男性ですが、チーフを選ぶのは年配の女性達です。
 チーフ達は「バイ」と呼ばれる場所で集会を開きます。古典的なバイは三角屋根の大きな家のような建物で、壁にパラオの口頭伝承を表現した絵が描かれています。最近は、昔ながらのバイが天災などでなくなってしまって、新しく現代的な建物に建て替えられていることも多いのですが、私が訪問させていただいたバイの室内は、厳かな雰囲気が漂っていて、とても印象的でした。

 パラオでは今もなお、パラオ語で「ガアス(ngasech)」と呼ばれる、女性だけの伝統的な儀式が継承されています。
 これはいわゆるベイビーシャワーです。欧米などでは、妊娠7~8ヶ月頃に家族や友人が、妊婦さんと生まれてくる赤ちゃんをお祝いするパーティーとして催されています。最近は日本でも広まってきたので、皆さんも参加されたことがあるかもしれませんね。
 パラオのガアス(ベイビーシャワー)は私達が知っているものとは全く違う雰囲気で、第1子が誕生した2ヶ月後に正式な伝統儀式として行われています。

 ガアスに先立って、儀式の4日~10日前から「オムスウル」が行われます。これは、何種類もの薬草がスチームされたオメガット(スチームバス)で、お母さんの身体をマッサージするというもの。産後の身体を回復、浄化させる効果があるのだそうです。
 そして、この一連の儀式の最終日に行われるのが、ガアスです。

 ガアスの会場には、家族や親戚、友人や知人の女性達50人以上が招待されていました。
 参加できるのは、基本的に女性のみ。ガアスには、主役の女性が家族や親戚、周りの人から大切にされている様子を旦那さんに見せるという目的もあるのだそうで、旦那さんだけは出席できます。他の男性達は近くの家で集まって遠くから聞こえてくる楽しそうな声を聞くだけです。
 会場は、現地の有名歌手や演奏者が奏でる音楽で大盛り上がり!参加者はそれに合わせて踊り、カゴに心づけを入れていきます。踊っているのは年配者が多いのですが、お酒の勢いも加わってここぞとばかりに歌ったり踊ったり、楽しんでいました。

 この日の気温は38度前後。痛みを感じるほど強い日差しが肌に注がれています。ガアスの主役である、赤ちゃんを出産した女性はこの炎天下の中、何時間もじっと立ったままでいなければなりません。正に、忍耐力勝負!といったところでしょうか。

女性が主役の伝統行事 “ガアス(ベイビーシャワー)”

 主役の女性は地面に足を着けてはならない決まりなので、葉っぱで編んだゴザの上を歩いて移動し、花を持った腕をもう片方の腕で支えるようなポーズでひな壇に立ち、みんなから祝われます。
 彼女が身に付けているのは、ミクロネシアの伝統衣装、腰蓑です。パラオの腰蓑は、2枚が組み合わさっているのが特徴で、前の腰蓑を先に留めてから、後ろを留めて着用します。
 身体に塗られているのは、ウコン、生姜、ココナッツオイルを混ぜたもので、これは儀式中、絶えず塗られます。

 若い人達の間では、この儀式を行う人が減っていると耳にしました。私は、パラオの人達がパラオ人としてのアイデンティティを再認識できる、とても貴重な儀式ではないかと感じました。

 次回も、パラオ編をご紹介します。お楽しみに。

ERIKO(エリコ)

モデル・定住旅行家

鳥取県出身。東京コレクションでモデルデビュー。高校在学中、語学留学のためイギリス、アメリカ合衆国に滞在。高校卒業後、イタリア、アルゼンチン、ロシア、インドで語学習得のための長期滞在をきっかけに、様々な土地に生きる人達の生き方や生活を体感することに興味を抱き、スペイン語留学で訪れたアルゼンチンでの生活をきっかけに、ラテンの地と日本の架け橋になるという目的を持って、2012年から1年4ヶ月をかけて中南米・カリブ25ヶ国を旅する。現在モデルと並行し、「定住旅行家」として、世界の様々地域で、現地の人々の家庭で暮らすように旅を続け、人々の生活や生き方を伝えている。NEPOEHT所属(モデル)であり、雑誌、CM、企業講演、トークイベント、国内外TV、ラジオなどメディア出演多数。著書に「暮らす旅びと」(かまくら春秋社)。また、内閣府平成28年青年国際交流事業の効果検証に関する検討会委員。観光庁「若旅★授業」講師。とっとりふるさと大使。米子市観光大使。国際協力機構JICA「なんとかしなきゃ!プロジェクト」著名人メンバーなども勤める。

ERIKO(エリコ)
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