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ERIKO&ペコちゃんの旅~ERIKOさん&ペコちゃんが訪れた世界の国の文化や習慣をご紹介~

このコーナーでは、ERIKOさんとペコちゃんが一緒に旅をした、世界の国々の文化や習慣をご紹介しています。

ERIKO(エリコ)さんのプロフィールはコチラ

ジョージア編 Vol.2 「ジョージアの伝統的な宴会、“スプラ”に参加したよ!」

 ジョージアの東部、アゼルバイジャン共和国と国境を接する、「カヘティ地方」へやってきました。
 この地域はワインの一大産地で、その肥沃な大地からは、ぶどうを始め、様々な農作物が収穫されています。あちらこちらに点在するワイナリーは、観光客にとっては絶対に外せないルートです。

ラマラさんのお家

 今回私とペコちゃんは、このカヘティ地方の「マガロ村」で暮らす、ラマラさんのお家にお邪魔しました。
 小さな商店が2、3軒あるだけのマガロ村は、牛や羊が群れを成す、絵に描いたように長閑な光景が広がっています。
 ラマラさんが旦那さんと暮らしているのは、2階建ての大きな一軒家。広い庭には、ナッツやりんご、イチジクの木などが育っていました。小さな菜園もあって、たくさんの種類の野菜が採れるので、ほぼ自給自足の生活を送っているそうです。

 ラマラさんは、大の生き物好き。花などの植物を始め、犬、猫、鶏や羊まで飼育しています。
 彼女が飼っている生き物の中でも、特に愛情を注いでいるのが、なんと蚕!そう、ラマラさんはジョージアでも貴重な養蚕家なのです。
 「ソ連時代、この辺りではどの家も養蚕を義務付けられていたの。でも今はもう誰もやらなくなってしまって、ジョージアで養蚕を続けている家は他に知らないわ」
 ラマラさんの家には、紡ぎ車や、彼女が作ったたくさんのシルク製品がありました。糸だけでなく、蚕を使った化粧品や薬、育毛剤まで作っているそう。ホメオパシー(西洋の代替医療)にも精通している彼女は、薬草の効能にもとても詳しく、村を散歩する度にその草花がどんな効果を持っているかを教えてくれました。

 ラマラさんの旦那さんは仕事の関係で3日に1度しか家に戻ってきませんが、食事の時間になると必ず近所の人たちがやって来るので、食卓は賑やかになります。
 ある日、ラマラさんの学生時代の同窓会があるということで、お誘いをいただきました。「スプラ」と呼ばれるジョージア式の宴会で、私にとってはジョージアの伝統が体験できるまたとない機会です。

スプラの会場

 スプラの会場は、ラマラさんの家から3時間ほど離れた山の中にある、野外スペースでした。
 食事の準備は主に女性の仕事です。彼女達の手によって、ハチャプリ(チーズパン)やシャシュク(串焼き)、ハーブの盛り合わせ、トマトときゅうりのサラダなどのごちそうが、テーブルから溢れそうなほど並べられます。ワインは事前に近くの教会でお祈りを捧げた特別なもの。ジョージア人にとって、スプラで提供されるワインは宗教的な意味を持っているのだそうです。

 スプラは「タマダ」と呼ばれる司会者が音頭を取って、執り行われます。
 ジョージアの宴会が他の国と違うのは、乾杯の度に演説をする、という点。1人ずつ順番に立ち上がり、平和,、愛、友情、故人などをテーマに語るのです。
 時々、詩の朗読も行われます。子どもたちはスプラで大人の詠む詩を聞いて覚えることによって、ジョージア人としてのアイデンティティや教養を身につけていくのだそうです。まるで、学校のようですね。

 フレンドリーで明るい国民性の彼らは、宴会が盛り上がってくると、歌ったり踊ったり。周囲の話し声も聞こえないほど賑やかになります。でも、「スプラはただの宴会ではなく立派な伝統行事なのよ」と、ラマラさんが教えてくれました。

 「私たちにとってスプラは、楽しく食事をするだけの場所ではないの。人生には色んなことが起こるから、お互いに話をして知恵を出し合ったり、共感してもらって気持ちを落ち着けたりするの。だから、スプラで泣いたり、笑ったりするのよ。
 みんな年を重ねていくのだから、亡くなるメンバーもいる。だからこそ、今生きている人たちで共有できる時間を思い切り使わないとね。

 それと、スプラをすると“私はジョージア人だ”と強く思うの。私たちの国は幾度となく、他の国から侵略を受けてきたけれど、こうやって伝統的な行事を行うと、祖国への感謝と自分の血というものを改めて感じることができるの」

「とっても賑やかな宴会で、たくさんのジョージア料理をご馳走になったよ!」 “ペコより”

 少人数の若者たちがレストランなどで食事をしている時も、この演説スタイルは変わりません。友情を確かめ合って乾杯し、お互いを認め合って、傷を癒す。
 ジョージアには、「友を求めないのは、自分に対する敵対行為である」という格言があります。友愛を大切にする国民性が良く伝わってきますね。
 この日、私が体験した12時間にも及ぶスプラは、ジョージアという国を最も感じることができた、至福の時間でした。

次回もジョージア編をご紹介します。お楽しみに。

ERIKO(エリコ)

モデル・定住旅行家

鳥取県出身。東京コレクションでモデルデビュー。高校在学中、語学留学のためイギリス、アメリカ合衆国に滞在。高校卒業後、イタリア、アルゼンチン、ロシア、インドで語学習得のための長期滞在をきっかけに、様々な土地に生きる人達の生き方や生活を体感することに興味を抱き、スペイン語留学で訪れたアルゼンチンでの生活をきっかけに、ラテンの地と日本の架け橋になるという目的を持って、2012年から1年4ヶ月をかけて中南米・カリブ25ヶ国を旅する。現在モデルと並行し、「定住旅行家」として、世界の様々地域で、現地の人々の家庭で暮らすように旅を続け、人々の生活や生き方を伝えている。NEPOEHT所属(モデル)であり、雑誌、CM、企業講演、トークイベント、国内外TV、ラジオなどメディア出演多数。著書に「暮らす旅びと」(かまくら春秋社)。また、内閣府平成28年青年国際交流事業の効果検証に関する検討会委員。観光庁「若旅★授業」講師。とっとりふるさと大使。米子市観光大使。国際協力機構JICA「なんとかしなきゃ!プロジェクト」著名人メンバーなども勤める。

ERIKO(エリコ)
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