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ERIKO&ペコちゃんの旅~ERIKOさん&ペコちゃんが訪れた世界の国の文化や習慣をご紹介~

このコーナーでは、ERIKOさんとペコちゃんが一緒に旅をした、世界の国々の文化や習慣をご紹介しています。

ERIKO(エリコ)さんのプロフィールはコチラ

タタールスタン共和国編 Vol.4 「聖地“ボルガル”と、芸術家が暮らした“エラブガ”」

 ロシア連邦内にあるイスラム教を信仰する国、タタールスタン共和国は、首都のモスクワから800km東に位置しています。
 ITやスポーツ分野などで躍進を遂げた首都のカザンが注目されていますが、日本の東北地方と同じくらいの小さな国土には、他にも興味深い地域があります。
 今回はその中から、タタールスタンを語る時に欠かせない、2つの街をご紹介しましょう。

ボルガル

 まず1つ目は、カザンから140km南にある、「ボルガル」という街です。
 ボルガルはかつて首都としてヴォルガ・ブルガールの交易、交通、文化の中心だった街で、現存する宗教的建造物や遺跡は、「ボルガルの歴史的考古学的遺産群」の名称でユネスコの世界遺産にも登録されています。

 バグダードのカリフの使節を通じて、この地にイスラム教が伝わったのは、ヴォルガ・ブルガールという国が支配していた922年頃なのですが、タタールにはその当時から残る、こんな言い伝えがあります。
 ”病気を患った若い娘がいた。ある日、その娘が住む村にカリフの使節がやって来て、「娘の病気を完治させる」と宣言し、お祈りを始めた。すると、娘の容態は日に日に良くなり、遂に完治した。その様子を目の当たりにした村の人々は、カリフの使節を信じるようになり、イスラム教に改宗した”
 このお話の舞台こそ、このボルガル。ここは、タタールスタンで最初にイスラム教が伝わった場所なのです。ボルガルはタタールに住むイスラム教徒の聖地とされていて、メッカへ行くことができない人が巡礼で訪れています。

 街に残された、ヴォルガ・ブルガール時代のモスク、お墓や温泉などの遺跡、そしてギネスブックにも登録されている世界最大のコーラン──。ここには美しいものがたくさんありましたが、特に素敵だったのは、ボルガルの素朴な自然でした。
 どこまでも続く緑の草原と、頭上に広がる澄み切った青空。
 カザンからボルガルへの移動中に渡った、ヨーロッパ州最長(3,690km)のヴォルガ川も印象的でした。「ロシアの母なる川」とも呼ばれるこの優美な川の水量と雄大さが深く心に残っています。
 こんなに静かで、素朴な世界遺産は他にはないでしょう。

どちらも昔のタタールスタンが残っていて、すごくステキな街だったよ!”ペコより”

 さて、もう1つの街は、カザンから東に200kmに位置する「エラブガ」です。人口は約7万人で、その6割がロシア人です。
 11世紀頃はヴォルガ・ブルガールの国境を守るための要塞都市として機能していたこの街は、現在、ロシアで最も成功を遂げている経済特区となり、たくさんの工場で様々な商品を生産しています。

 中心地は絵本に出てきそうな可愛らしい小さな街です。ここはかつて、ロシアを代表する有名な芸術家達が暮らしていました。
 「森の王」と呼ばれ、生涯風景画を描き続けたシーシキンはその1人です。エラブガ生まれのシーシキンは19世紀のロシアを代表する画家で、モスクワの大学へ進学するまでここで暮らしていました。今は、生家が博物館になっていて、デッサンの道具や生活用品を間近で見ることができます。
 また、ロシアで最も人気のある女性詩人マリーナ・ツヴェターエワは、疎開先だったこの地で命を終えています。ロシア革命時代にヨーロッパへ亡命し、時代の波に揉まれた波乱に満ちた生涯を送ったマリーナ。街には彼女の博物館もあります。

 エラブガで必ず訪れたかった場所がありました。市内にある墓地です。
 エラブガには、第二次世界対戦後、シベリア抑留の日本兵が収容された捕虜収容所がありました。その日本兵達の慰霊碑が、この墓地の一角にあります。
 この地で苦しみ抜いた私達の先祖を思い、慰霊碑に2輪のカーネーションをお供えし、手を合わせました。

 日常的に花をプレゼントする習慣があるロシアには、こんな決まりがあります。
 奇数は生きている人へ、偶数は亡くなった人へ──。
 また、花の色や数によって、意味も変わります。花でコミュニケーションを取るなんて、花を愛するロシア人らしい習慣だと思いました。

 次回からは、これまでの旅の総集編として、世界の食べ物ベスト5をご紹介します。お楽しみに。

ERIKO(エリコ)

モデル・定住旅行家

鳥取県出身。東京コレクションでモデルデビュー。高校在学中、語学留学のためイギリス、アメリカ合衆国に滞在。高校卒業後、イタリア、アルゼンチン、ロシア、インドで語学習得のための長期滞在をきっかけに、様々な土地に生きる人達の生き方や生活を体感することに興味を抱き、スペイン語留学で訪れたアルゼンチンでの生活をきっかけに、ラテンの地と日本の架け橋になるという目的を持って、2012年から1年4ヶ月をかけて中南米・カリブ25ヶ国を旅する。現在モデルと並行し、「定住旅行家」として、世界の様々地域で、現地の人々の家庭で暮らすように旅を続け、人々の生活や生き方を伝えている。NEPOEHT所属(モデル)であり、雑誌、CM、企業講演、トークイベント、国内外TV、ラジオなどメディア出演多数。著書に「暮らす旅びと」(かまくら春秋社)。また、内閣府平成28年青年国際交流事業の効果検証に関する検討会委員。観光庁「若旅★授業」講師。とっとりふるさと大使。米子市観光大使。国際協力機構JICA「なんとかしなきゃ!プロジェクト」著名人メンバーなども勤める。

ERIKO(エリコ)
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