サプライチェーンへの取り組み

当社では人権に関する重要課題のうち対応優先度の高い課題として「持続可能なサプライチェーンの構築」を特定しています。持続可能なサプライチェーンの構築では、「不二家グループ 人権方針」及び「不二家 購買・調達方針」のもと、「サプライヤーエンゲージメントの強化」、「持続可能な原材料の調達」について、人権分科会を中心に取り組んでいます。

サプライヤーエンゲージメントの強化

サプライチェーンにおけるさまざまな課題の解決や、「不二家 購買・調達方針」に則った調達活動の推進には、お取引先様との協働が不可欠だと考えています。この考えのもと、2025年に「不二家 サプライヤーガイドライン」を策定し、お取引先様に対して、サプライチェーン全体への働きかけを含めた積極的な取り組みを促進しています。

また、新たな原材料・サプライヤーを採用する際には、審査(下図)を行い、採用の可否を決定しています。取引先選定フローとしては、まず使用に適した原材料か、お取引先様はどのような会社かを見極めるために情報を収集し、書類審査を行います。次に三現主義(現地・現場・現認)に基づき、実際に現地や工場に足を運び、現物や生産環境等に問題がないかを確認のうえ、採用の可否を決定しています。また、必要に応じて改善・指導を行います。今後も、持続可能な社会の実現に向け、調達分野においてどのように貢献できるかを検討し、お取引先様と協働しながら課題解決につとめます。

持続可能な原材料の調達

カカオ豆

ガーナ現地視察の様子

チョコレートの原料であるカカオ豆の原産地では、貧困・児童労働等の人権問題や森林破壊といったさまざまな社会課題を抱えています。そのような課題解決に向け、2018年よりカカオ産業のサステナビリティ向上を目指す世界カカオ財団(WCF)※1に加盟、2021年よりサステナブルカカオ豆(人権・環境等の課題に配慮して生産されたカカオ豆)の調達を推進しています。また、サステナブルカカオ豆の購入により、お取引先様を通じて、カカオ栽培農家の支援活動に寄与しています。

2024年及び2025年は、購買担当者がガーナを訪問し、児童労働防止等サステナブルカカオの取り組み及びカカオ豆の作柄・状況について、現地視察を行いました。

外部イニシアチブへの参加

  1. ※1世界カカオ財団(WCF:World Cocoa Foundation):カカオ生産国において、持続可能なカカオ経済を促進し、経済的・社会的発展や環境保護を実現していくことを目的とした組織。

ガーナ産カカオ豆のサステナブル調達率

2024年度実績 43.3% 2025年度実績 61.2%
支援活動の一例
児童労働解決に向けた取り組み支援

CLMRS※2やVSLA※3などを活用した児童労働解決に向けた取り組み支援を行っています。

  1. ※2CLMRS(Child Labor Monitoring and Remediation System / 児童労働監視改善システム):カカオ産地で児童労働撤廃のための活動を推進するNPO団体のICIが開発したシステムで、各農家に対するモニタリングとモニタリングに基づいた対策・立案・実行のサイクルで児童労働を防止する手法。
  2. ※3VSLA(Village Savings and Loan Association):農家コミュニティ内での自主的な資金管理を支援し、児童労働の根本的要因である貧困を改善する手法。
現地農家の
生活水準向上支援

IGA※4を活用した現地農家の生活水準向上支援を行っています。

  1. ※4IGA(Income Generating Activity):貧困からの脱却を目的として収入を得る機会を提供する活動
シェードツリー(日陰樹)
の植林支援

カカオの木を直射日光から守るシェードツリー(日陰樹)の植林支援を行っています。

パーム油

お菓子やケーキに使用される油の1つであるパーム油の原産地では、急速なアブラヤシ農園の拡大による森林伐採や生物多様性の損失、不適切な農園経営による人権問題等、さまざまな社会課題を抱えています。当社では、持続可能なパーム油の調達を目指し、RSPO※5に加盟しています。

  1. ※5RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil / 持続可能なパーム油のための円卓会議):世界自然保護基金(WWF)を含む関係団体が中心となり、2004年に設立された。世界的に信頼される認証基準の策定とステークホルダーの参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利用を促進することを目的としている。